焼け太りとリーマンショック(1)

借金のタイミング
kuruma.jpgクルマを買おう、或いは買い換えようと思ったとき、欲しいクルマもそうですが購入条件も一所懸命に考えると思います。
少しでも安く良い条件で購入したいと思うのは当然のことです。
今は残価設定型ローンは今やあたりまえで、5年後の下取り価格を最初から引いた価格で購入出来るなど、随分買いやすくなっています。
ただ、そんな条件もいろいろな条件で大きく変わると言う話を2つ。

(1)焼け太り
Aさんはクルマが好きで、念願だった日本を代表するスポーツカーを新車で購入しました。それも新車から2年後の小変更後に残っていた在庫車だったので、良い条件で購入出来てそこも満足していました。
サーキットを走ることも好きなAさんはそのスポーツカーで年に何回かのサーキット走行を楽しんでいましたが、数年経ったある日、そこである情報を聞くことになったのです。
それは自分の持っているスポーツカーが半年後にモデルチャンジをして更に高性能になる、というものです。
Aさんは複雑な心境になりました。今のクルマは気に入っているけど新しいのもとても気になる。でも安いクルマではなかったので、少なくない借金も残っている。
結局、新しいのには気にはなるけど現実的には半年後の買い替えは難しいと諦めていました。
そんなある日。
Aさんが1人でクルマを走らせていた時、青信号で侵入したの交差点で信号無視のクルマと衝突しクルマは大破、幸いAさんに怪我な無かったものの救急車で精密検査を受ける事態になったのです。
病院から事故現場に戻ったAさんは警察と相談、動くことが出来なくなったクルマをレッカーで懇意のディーラーまで陸送してもらいました。
ディーラーで出た修理見積もりは全損扱いで、クルマの時価が相手の保険から全額補償されることになったのです。
Aさんは受け取った金額で残っていたローンを完済。更に全損のクルマも無事だったエンジンなどの大型部品が結構いい値段で売れて、それらを合計すると既にモデルチャンジした新しいスポーツカーが買える頭金が用意できたのです。
Aさんは図らずも、モデルチャンジ直後の新型スポーツカーを購入することが出来ました。
新たに借金をするわけでもなく、これまで支払っていたローンと変わらない毎月の支払だけでクルマが新型になった訳です。
こんなこともあるんだなと、正に事故がきっかけとなった焼け太りだとAさんは思いました。
ただ、Aさんは余り嬉しくありませんでした。Aさんはクルマにも意思があると思っています。事故にあったクルマは自分が新型に心移りしていた事をこういう形で応えてくれたのではないかと思えたのです。
Aさんは、新しく納車されることになったスポーツカーに、事故にあったクルマと同じ車体番号(選択出来るナンバー)を付け、それから何年かして別のクルマに変えた時も、その同じナンバーを続けて使っています。

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